免疫療法|スマイルこどもクリニック 門真市|小児科 小児アレルギー疾患 大和田駅徒歩1分

スマイルこどもクリニック
  • Web予約 24時間受付
  • 電話予約・お問い合わせはこちら 072-881-5500
  • Instagram アカウント

免疫療法

アレルゲン免疫療法

アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、症状を和らげたり、根本的な体質改善が期待できる治療法です。原因となるアレルゲンを用いて行う治療法のため、原因となるアレルゲンを確定する確定診断が重要です。
治療を行う目的としてはアレルギー症状を治したり、長期にわたり症状をおさえる可能性のある治療法です。完全に症状が抑えられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の使用量を減らすことが期待できます。
アレルゲンを投与することから局所や全身のアレルギー反応がおこるおそれがあり、まれに重篤な症状が発現するおそれがあります。そして、治療は長期間かかります。正しく治療が行われると、治療を始めて数か月後から症状を和らげることが期待されます。年単位で継続することで根本的な体質改善が期待できると考えられています。

アレルゲン免疫療法には「皮下免疫療法」や「舌下免疫療法」、「経口免疫療法」があります。
皮下免疫療法は、皮下に注射する治療法で、クリニックや病院で行います。注射であるため痛みを伴い、さらに治療の始めは徐々に増量するため頻回に通院が必要となります。
舌下免疫療法は舌の下に治療薬を投与するため、皮下免疫療法のように痛みはなく、自宅で服用ができます。しかし、服用量や服用方法、副作用に対する対応など、クリニックや病院で行う皮下免疫療法と比べてより治療に対する理解が必要な治療法です。日本における舌下免疫療法では、スギ花粉症とダニアレルゲンによる通年性アレルギー性鼻炎が保険適応になっています。5歳からの小児が対象となりますので、5歳未満の乳幼児には治療はできません。また、スギ花粉による舌下免疫療法の場合は、スギ非飛散期の6~12月の時期でないと開始できません。

服用方法は、1日1回アレルゲンとされるスギ花粉あるいはダニの成分が含まれる錠剤を舌の下で1分保持した後に飲み込みます。直後の5分間はうがいや飲食は控えてください。1週間は、少量のアレルゲンの成分を含んだ錠剤から服用していき、1週間後に増量を行います。その後、最低3年間にわたって服用します。
副作用として、口腔の浮腫、かゆみ、不快感、のどの刺激感、耳のかゆみなどがみられることもあります。服用前及び服用後2時間は激しい運動・入浴などは避けるようにしてください。また、服用後2時間以降にこれらを行う場合にも副作用の発現に注意してください。
効果の有無は、1~2年後に判断します。スギは約8割、ダニは約7割の方に効果があります。効果が確認できれば、さらに3〜4年ほど治療を継続していきます。とにかく長い治療期間を要することになります。